研修認定薬剤師 更新方法
研修認定薬剤師はかかりつけ薬剤師や地域支援加算を取るために必要な認定になります。そして一度取って終わりではなく、更新を続けなければなりません。
ただ初めて認定を取る場合は、とにかく早く取得するために40単位を1か月程度で集めて申し込みをした方もいると思います。しかし更新に関しては、更新してから3年毎。
なるべく3年使って細かく単位を取りながら期限ぎりぎりで更新した方が得です。
例えば更新に必要な30単位を一か月で貯めて直ぐ更新したら、そこから3年なのであまり意味は無いです。また更新だけを期限ぎりぎりにしても「毎年5単位以上取得すること」という規約に反してしまい受理されません。認定薬剤師の更新に必要な条件を以下にまとめておきます。
〇認定受理日から3年毎に更新を行う。
〇30単位以上を取得する
〇毎年5単位以上を取得する
そこで今回の記事はいかに更新を安く、効率よく取得するかをお話します。
もし福利厚生でe-ラーニングを受講できる方なら、もうざっと飛ばして最後の郵送方法のみをご覧ください。
お得に更新する方法!
更新に必要なのは毎年5単位以上、3年間で30単位を取得することです。
その条件を最安値で満たすには研修の種類やそれぞれの取得上限を知らないと、最悪無効になる場合がありますので注意してください。
ただ今回ではそれを加味してどの研修を何時どれくらいに取るべきかも書いていますので、読み飛ばして下部のまとめだけを見て貰って構いません。
まずは研修の種類と実例、上限についてまとめます。
〇集合・実習研修…薬剤師会などが主催する研修・実習、いわゆる勉強会
〇インターネット研修…研修センターで認められたe-ラーニング
〇グループ研修…薬局での勉強会などの小規模研修
〇通信講座研修…大学等で行われている通信講座
〇自己研修…薬学に関わる自己学習や実習
〇集合研修…90分を1単位として1日4単位上限(意外と大事!)。単位上限なし。
学会等の複数日の研修は2日間6単位、3日間9単位が上限。
〇実習研修…2時間につき1単位。年間5単位が上限。
〇インターネット研修…原則として90分1単位。単位上限なし。
〇グループ研修…2時間につき1単位。時間の積算OK。5単位が上限。
〇通信講座研修…単位は研修センターが決定するが上限は15単位。
〇自己研修…4時間につき1単位。時間の積算OK。年間5単位が上限。
上記の条件から3年で安く30単位を取得するには下記の、
e-ラーニング10単位、グループ研修5単位、自己研修15単位を3年で配分する事です。
e-ラーニング(インターネット研修)
e-ラーニングは原則として90分1単位。単位上限はありません。
ほとんどのe-ラーニングは有料ですが、徳島文理大学香川薬学部が運営する「副作用診断教育プログラム」は一部講義が無料で単位を取得できます。
「副作用診断講義 H~J講座」はH・Jは3単位、Iは4単位、合計10単位であれば無料で取得できます。
〇リンク先:副作用診断教育プログラム公式サイト
またe-ラーニングに関してまとめた記事もありますので、宜しければこちらもご覧ください。
グループ研修
薬局での勉強会を活用します。2時間につき1単位となり、時間の積算OKなので月1回程度の勉強会を1~2回で1単位という計算になります。更新に必要な30単位中の5単位が上限です。単位取得方法は薬剤師研修センターへ受講単位請求書を提出して取得します。
提出方法はリンク先:書面での単位請求方法
詳しい方法はまた別の記事に書こうかと思います。
自己研修
医学・薬学、薬剤師業務に関連した書物で自己研鑽する事で得られる単位です。
4時間につき1単位となり、時間の積算OKなので必要単位が取得できるまで自己研鑽してから提出してください。年間5単位が上限です。ですので更新に必要な30単位中の5単位×3=15単位が取得できます。単位取得方法は薬剤師研修センターへ受講単位請求書を提出して取得します。
提出方法はリンク先:書面での単位請求方法
詳しい方法はまた別の記事に書こうかと思います。
上記の方法であれば、それぞれ往復の郵送代84*2=168円×3回=504円で更新に必要な受講シールが手に入る計算です。
手間はかかりますが1000円以内で取得できる最安値の方法です。
最後に
いかがだったでしょうか?
認定薬剤師の更新を少しでも安くするため筆者自身が必死に考えた方法です。
勤めていた薬局が認定薬剤師の更新に対して全く補助を出してくれなかったので本当に大変でした。
もし同じような境遇の人がいて役立てたら本当に幸いです!

最後まで見て下さってありがとうございました!
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